村松如矢商店

こんにちは、石川県　白山市の花屋　村松です。

先だって、年下の友人の初老の宴に招かれて、川北の料亭　「喜水苑」　に行って来ました。

四十歳を迎え、厄払いとそしてお祝いを兼ねたこの　「初老のお祝い」　ですが、地域によってまさに、まちまちのようです。

私の住んでる白山市では、これを結構派手にやる地域があります。

その様子はまさに　「第二の結婚式」　といった感じでしょうか？　

結婚式と同じで、招かれた人はお断りするのは失礼にあたり、またご祝儀も結婚式並みに準備します。

またお迎えする方は、家族・親戚をはじめ料理や引き出物なども結婚式並みの用意をしてお客様を迎えます。

奥さんにとっても大変です。が、またその一方で大変晴れがましい席でもあります。

【この日は８０名が出席　コンパニオンなども入りました】

町によっては集団でお祓いをする所、お餅ちだけを配って皆さんに　「厄」　を少しずつ持って行ってもらう所など、地域やお家によっていろいろです。

また身内・親戚だけでお食事会をするところもあります。

この日は派手派手でした。

【鏡開きから始まりました。お世話になった方々が前に出て、本人夫婦と一緒になって「えいやっ！」の掛け声とともに酒しぶきを上げます。ここ数年、このパターンも増えてきました】

なごやかに宴会が進む中、主役夫婦は子どもたちと一緒になってお酌して周ります。

地元の浅野太鼓さんの演奏なんかのアトラクションもあり．．．

そして．．．しばらくすると、なぜだかカラオケで　「黒田節」　がなり始めます．．．

【で、出た～っ！回し飲み！】

これもここ数年定着してきた大杯による大回し飲みが始まりました．．．しかし総勢８０名での回し飲みは時間も量も凄かったです！

中には祝い酒だと文字通り　「ぐい～っぐぃ～っ」　といかれる方もいて

私は　「無理はいかん」　と常識的に　「美味い！」　と感じる量で止めました。

が．．．皆さんつわものです。

【ぐい～っ　ぐい～っ　ひたすらぐい～っ　といってます】

「さあ～けはぁ飲めぇ飲めぇ～♪」　と黒田節がエンドレステープのように果てしなく続きます。

【こちらは主賓と交代で大杯を飲み干してます。本日の主役も最後に飲み干してました】

初老の宴は、ご参加いただいた皆さんに少しずつ厄を持ち帰っていただくと同時に、四十歳を迎えてのお披露目・決意表明のような場も兼ねています。

いよいよもって仕事に地域に頑張るので、皆さま改めて今後ともよろしくご指導ご鞭撻お願いいたします！の意を込めて開催されます。

そしてそのために貯金される方もいます。

この日の主役の方は、若い頃には気ままな生活をしてて、いわゆる　「若気のいたり」　で、両親にも迷惑をかけたようですが、今では若くして立派に会社を切り盛りしています。

スピーチでは、若い頃をふり返っての反省と、これまで支えてくれた母親や奥さんへの感謝の言葉、そして若くして亡くなったお父さんである先代社長に　「この日の姿を見せたかった」　と挨拶されてました。

そして最後はこれも恒例となってしまった胴上げがあり、和服の奥さんも胴上げされてました。

でも和服での胴上げも凄いねですぇ。

基本、酔っ払いの胴上げなんで　「いつ落とすか」　少～し冷や冷やしました。

当人達は大変ではありますが、こうやって今現在の仲間に祝ってもらうのは、若い頃やった結婚式とはまた違った感慨・喜びもあるようです。

おそらく主役の方は、この日帰ったあたりに酒が回ってベロンベロンとなったことでしょうが、参加した方は楽しい良い初老の宴でした。